1949年創業のニチワ電機(株)は兵庫県三田市に本社を置いています。事業内容は業務用電気厨房機器の製造、販売。キッチンシステム、メニュー開発・提案、HACCP等コンサルタントなど。食品製造に関わる幅広い事業領域を展開しています。
食品メーカーや中食・惣菜業界、外食産業の課題解決型の厨房機器の開発とコンサルティングで信頼を築いてきた同社が今最も注力しているのが「新調理システム」の技術と関連機械。FABEX展ブースでも調理実演・試食を通じてその高い性能を情報発信してきました。
連続10回を超える出展に対し、常にポジティブ志向で対応してきたという、同社 東京支店 市場開発部 唐澤直仁氏にFABEX 出展の中で培ったブース提案のノウハウを中心にお話を伺いました。
(聞き手:日本食糧新聞社 山田由紀子)
Q1.ファベックスをどのように評価していらっしゃいますか。




私どもは元々調理ソフトに対して業界でも早くからコンサルティングを手がけてきております。そのような立場から日本食糧新聞社ほか主催者側のさまざまなアイデアや取り組みを興味深く見させていただいております。
Q2.貴社は4月に開催されたFABEX2012でどのようなブース提案をしましたか。

実演関連に2小間、機器もろもろに4小間を当てました。毎年特に活躍していて注目度が高い調理器具について調理実演で紹介し広くPRします。今最も注目度が高いのが「新調理システム」の技術を搭載した「スチームコンベクションオーブン」です。この機械は私どもが国内第1号を製作しました。今では約30社のメーカーが製品開発を競っております。そこでまず実演で当社の存在を認識していただき試食で調理特性を実感していただくことに重点を置いています。
今回はスチームコンベクションオーブンでギョウザ、カツ丼、シーフードとブロッコリーのカニあんソース、チキンの照り焼き、サバの塩焼き。真空調理でリンゴのコンポートの6品を調理し試食をご提供させていただきました。
Q3.「新調理システム」を簡単に紹介していただけますか。

Q4.ブースにはどのような業種のバイヤーがいらっしゃいますか。


そうした当社の事業内容をご存知の上でブースを訪問してくださる中食関連のバイヤー様が圧倒的に多く、外食チェーンの商品部の方、店舗開発の担当者と続きます。
食品業界の各社とも電力確保が大変な時期ですので、今後省エネ関連の調理機器の開発に取り組み、お客さまに喜んでいただける商品づくりを進めたいと思います。
Q5.唐澤さんはFABEX担当を続けておられます。どんなところに苦労がありますか。
出展することで苦労を感じたことはありません。しかし実演会場のスペースをどの位置にするかについては頭をひねります。
来場者の流れを予測し、メイン通路側に配置するものを決めます。例えばメイン通路は人の往来が激しくせっかく足を止めてくださったお客さまが往来する人に押し流され当社の展示機器をじっくり見ることができないこともあります。メイン通路から外れた方が人は少ないけれど留まってくれやすいとか、将来はイスを置いた方がいいんじゃないかとか、イスを置くとブースが狭くなるとか。限られたスペースですからそういったところにせめぎ合いがあり、知恵をしぼるところです。